finceの大脱走 子連れ狼 「鐘役辻源七」

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子連れ狼 「鐘役辻源七」

嘗て、江戸の町に時の鐘を突く「鐘役」という職務があった。
九ヶ所の鐘を管理し、鐘の音の範囲に住む世帯から金を徴収する権利を与えられていた。
それは、莫大な金額だったのだ。

辻源七の銘の入った装束の若い衆が早籠を仕立てて走っている。
何故かその籠には大五郎が一人。

籠は辻源七の詰め所へ。

詰め所では集められた銭を勘定する作業で大忙しである。

大五郎が中に通され、一刀に託された手紙を源七に渡す。

手紙には、柳生との取り決めにより、江戸に入る事ができない為、依頼の件は、江戸の境界にある御嶽神社でお会いしたい、とあった。

大五郎を連れて、裏へ案内する源七。

裏では厳しい武術の訓練が行われていた。

八角形の刃のついた鉄菱を使う「印字打」。
両端に分銅が付いた鎖を使う「万力鎖」。
砂鉄と猛毒を混ぜ合わせた目潰しの粉を使う「砂塵雷」。

大五郎に覚えさせ、ててごに伝えるのだぞ、と言うと、源七は早籠を仕立てて御嶽神社へと向かう。

到着すると、外で拝一刀が待っていた。

辻源七は自分で四代目になる、と語りだす。
鐘役は一子相伝、代々辻源七を名乗っていたのだ。

明朝から一人ずつ、三人の男を寄越す。
彼らの右腕を斬りおとして欲しい、と依頼する源七。
三人は源七が後継者として考えている男達で、これは彼らに対する試練であると説明。
真剣勝負ゆえ、生死は問わぬ、と言う源七。

依頼料として千五百両を置くと、源七は去っていく。


源七に教わった事を拙いながらも懸命に再現して伝えようとする大五郎。
一刀も、三人の使い手の得物と武術を推測します。


明け六つの鐘が鳴り、長兄・一風が御嶽神社に現れる。

父親に言われて、拝一刀という浪人と立ち会うよう言われた為だ。

対峙する二人。
一風の鉄菱はかなりのもので、一刀も足に傷を受けてしまう。
だが、一刀は一気に間合いを詰めると、朝日を背に飛び上がり、更に羽織を目晦ましに使い、胴太抜を投げ放つ。
一風は胴太抜に刺し貫かれ、息絶える。
余りにも強すぎた為、手加減が出来なかったのだ。

一風が殺された事を知り、最古参の配下である弥助は源七に食って掛かっていた。
弥助は配下ではあるが、兄弟同然に育った中だったのだ。
過去の因縁を今更何故蒸し返すのだ、と弥助は詰め寄る。

嘗て、一風の母である妾の一人は配下の男と密通していた。
怒った源七は、二人を重ねて縛り上げて拷問にかける。
ナニを切り取る、と宣言する源七に、間男が衝撃の事実を告げる。

一風は俺の子だ、と。

妾を責めると、その通りだ、と。
亡き先妻にも子は居なかったし、他の妾が産んだ子も、他人の子だ、と口走る。
怒りに任せて間男と妾を刺し殺してしまう。

それ以来、子供達と距離を置くようになったじゃありませんか、と語る弥助。

それは関係無い、撞木を呼べ、と言いつける源七。

大酒呑みの撞木が来るまでの間、弥助に、これは俺の地獄だ、と語る源七。

翌朝、次兄・撞木は御嶽神社へ。
酒が残ってはいたものの、気合一発境内へと踏み込む。

一刀と対峙する撞木。
一刀の鋭い上段斬りを鎖で受け止める。
数合の打ち合いの後、一刀の上段斬りが鎖を断ち切り、勝負あったかに思えた次の瞬間、撞木が後ろに回りこみ、残った鎖で一刀の首を締め上げる。

一刀は徐々に意識を失い、胴太抜を取り落とす。

だが、一刀の息の根を止める前に、撞木は鎖を放してしまう。

撞木は滝の如く流れ落ちる眉間の血に愕然としていた。
先程、鎖を断ち切った一撃が、頭を割っていたのだ。
崩れ落ちる撞木。

激しく咳き込みながら、立ち上がる一刀。


撞木までもが死に、愕然とする弥助。

弥助は残る三男・伍坊に、撞木の死を知らせに行く。
伍坊は遊び人だったが、野心家でもあった。
これで跡継ぎは貰った、と女遊びに出かける。

翌朝、伍坊の母と弥助が源七を訪ねる。
弥助は源七が三人の息子に課した試練と、それに纏わる事件を話していた。
伍坊は神仏に誓って、あなたの子です、と言う母親。

確かめようが無い、と源七。

居た堪れなくなった母親は、自刃して果てる。
これが、私の身の証だ、と言い残して。

胸騒ぎを覚えた源七と弥助は御嶽神社へ急ぐ。


その頃、伍坊は一刀に取引を持ちかけていた。
三千両払うから、決闘は無しにしようというものだった。

刺客道に身を置くものとして、約定は違えぬ、と突っぱねる一刀。

馬鹿な野郎だ、と嘯き、合図をすると配下の者が現れる。
最初から一対一の戦いなど考えて居なかったのだ。

だが、そこへ源七と弥助が到着。
配下の者達に下がらねば、破門する、と宣言。

舌打ちした伍坊は、砂塵雷を投げつけ、襲い掛かる。
僅かに目に入り、目を庇う一刀。
隠し持った筒から更に砂塵雷を浴びせ、止めを刺そうとする伍坊。

だが、一刀の手を離れた胴太抜が伍坊の腹部を貫く。
尚も、切りかかろうとする伍坊に源七が仕込み杖を投げつけ、串刺しにしてしまう。

何故、実の子を殺したのか、と源七を責める弥助。

これが、実の子だから余計に悔しいのだ、と源七。
実の子でない、一風と撞木は敗れはしたが、一角の男だった、と。
だが、実の子・伍坊がこれ程卑怯な男だったとは・・・、と。
涙を流す源七。


拝一刀親子は江戸近郊を離れ、冥府魔道の異境へと旅立っていった・・・。



今回、鐘役・辻源七を演じたのは観世栄夫さん。
能楽師でありながら能の世界を飛び出し、1950年代後半から舞台・映画・テレビ等々の多彩な活躍をしてらっしゃいます。
今でこそ伝統芸能に属する方々の海外公演も当たり前ですが、その先駆けとなっただけでなく、ヨーロッパの伝統的な演劇を日本に数多く紹介した功労者でもあるそうです。


ちなみに、鐘役・辻源七は実在していたそうです。
家持の町人(町人とは、商人や工業を営む富裕層。庶民は含まれない)から家一軒につき月・四文のお金を徴収する権利を与えられていた。
記録によれば、年間90両の収入があり、経費が41両だったという記録が残っているそうだ。

今に換算すれば最低でも5000万円以上(単純計算で1両10万円。実際は平均して30万円くらいの価値はあったらしい。)の収入があったと言う事か。
公金も受領していたらしい。

だが、この程度の収入では「一殺・五百両」の拝一刀は雇えなかっただろう。


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